ひと月半くらい前に突如、LINEで前職の後輩から連絡が。
昔は一緒にスノーボード行ったり、フットサルしたりしてた別部署の後輩。
お互い結婚して子供できたり、後輩は東京へ転勤したりで、かなり久しぶりの連絡。
金曜から土曜に日付が変わった午前3時に。
連絡してきた理由は
わしが気付いたんはもちろん朝になってから。
「どしたん?」と返信してみると、「会社辞めようかと悩んでて」と。
まぁ、この状況やったらそやなって話の展開に。
後輩の状況
個人的には、もうしょうもない会社やと思てるから、退職した方がええのでは。と返信。
会社的にも何千人というリストラして中高年世代をスリム化しようとしてるし、早期退職制度使ったらそれなりの退職金上積みもらえるし。
ただ、あくまでも自分の人生やからしっかり考えてと言うた。
個人的にはあの会社を見限る人が増えて欲しいという、さもしい気持ちも正直あったが。
わしが後輩の人生の責任を取れるわけではないから、安易なことは言えん。
よくよく話を聞いてみると、わしとは結構状況がちゃうようで。
わしはもう会社の形式主義、本質を見ない数字至上主義に愛想尽かした。
・会議のための会議
・報告のための報告
・お客さんのためより、自分の上司(役員)のため
そんなんやったから、もうこの会社におっても人生の無駄やと思た。
彼はというと、
会社から求められてるマネジメントという業務が自分に向いてない。
人をうまく使うのが苦手でストレスが溜まる日々。
自分のできる範囲のことを着々とやるのが性に合ってると感じる。
とのこと。
退職のことは奥さんにも相談済みでOKもらってると。
言葉の端々から苦悩が見える。
わしもめっさ悩んだことを思い出して、ちょっと苦しい。。。
今おるところが正解とは限らん
退職ってなるともちろん直属の上司に話することになるし、それなりの引き留めに合うことも多い。
でも、そうした人らが言う「お前のためを思って」とか、「お前が心配やから」って言葉は気にせん方がええと思う。
立場、スタンスが真逆やから。
退職したい人は現状を変えたい、もっと言うと現状を否定したい。
引き留め、説得する人は現状を変えたくない。退職されるとその補填を考えるのも面倒やし。
そして何より現状を肯定したい。自分がおる場所やから。
ここをきちんと押さえた上で考えないかん。やっぱ退職やめて残ろって決めるんやったら、それはそれでええと思う。
でも、そんな自分を引き留める人も、意外とさくっと退職する可能性もあるし。
「あの時、こう言って私を引き留めたじゃないですかーっ!」とか言うても、辞めるもんは辞める。
んで、もちろんそれを否定することはでけん。
各々の人生なんやから。
なもんで、個人的には情にほだされて自分の意志を曲げるのはせん方がええ気がしてる。
仕事ってあくまでもマッチング
自分自身、起業を目指してたり、その過程でSIerからWeb業界に転職(まだバイトやが。。。)した上で思うことは、仕事ってあくまでもマッチングやって話。
わしとか後輩の場合は、20前後で会社と職種を決めて20年とか働いてきたわけやけど、それが正解かなんて誰にも分からん。
世の中全て分かった上で最良の選択をするなんて、不可能やし。当たり前の話。
正解は無いって前提に立つと、その時その時でちょっとでも自分が納得できる選択をしていくしかない。
極端な話やが。
野球のイチローさんがシステム開発のマネジメント業務に就いたとして。全然、結果出されへんかもしれん。
明石家さんまさんが金融のトレーダーになったとして。めちゃくちゃ損失出すかもしれん。
でも、それは全く責められる話ではない。
仕事の適性がちゃうから。
社会人になる時に選んだ会社・仕事が、自分にとって適性バッチリやったら幸せなこと、この上ないとは思うが。
そもそも大半の人が会社・仕事を選ぶ時って、景気とか会社の事情とか色んな要素が絡んでくる。
無理やりマッチングしたかもしれんし、仕事を続けていく上でマッチングしてたもんがずれていくかもしれん。
そうしたら、再マッチングするしかない。
その方が幸せや。
たぶん、会社のためにも。
マッチングしてない仕事で働かれるよりは。
その上で思うこと
1.後悔はしてもしゃあない。でも、納得できる人生を。
個人的に、後悔せんようにっって、結構難しい気がしてる。
スポーツとかの世界ではよく聞くような気がするが。それはまぁ、自分のできることを目いっぱいやれよ。
そしたら悔いが残らんのちゃうかって話やと思う。
それはそれでもちろん尊いことやけど。
退職、転職、その後の人生とか、もちろん自分が頑張るってのは大前提やけど、自分の力以外の要素も多分にあることの決断って、後悔することもあると思うんよね。
やっぱ辞めんかったらよかったかも、とか。
焦って転職したん失敗やったかも。とか。
でも、それに対して、あくまでも自分の決断やからと納得できるようにしておきたい。という思い。
それは、あかんかっても人のせいにせんと、自分でまたそこから這い上がらなあかんとも思てるから。
ただ、正直、自分がほんまにどん底なった時、そう思えるかってのは分からん。
でも、今はそう思ってる。
2.自分の人生は自分でしか責任取れん
当たり前のこと。
人生に悩んだ時、色んな人にアドバイスもらったり、場合によっては説得されたりもあるかもしれん。
でも、その人が自分の人生の責任を取ってくれるわけやない。絶対に。
この2つは後輩に伝えた。
彼にも幸せになって欲しい。
って、そんな偉そうなこという立場にないわし。。。
がんばろ。
ほな。